#地平社
…などといいながら、昨日届いた「地平」をパラパラ読んでいたが、よいわー、この雑誌。広告がほぼない。字で詰まっている。
とりあえずこれはー、と思った記事は後ろの方の「ルポ司法崩壊 第一回 原発訴訟に見る最高裁の堕落」。最高裁判所判事たちのキャリアや親族が大型弁護士事務所を介して官僚や電力会社とつながっていて、どうもそのことが福島原発の損害賠償訴訟の結果に大きく影響している、という内容で、詳細な人物相関図があるのだが、ちと衝撃的であった。司法がここまで腐ってどーすんの、という。
なお、雑誌も新聞も後ろの方から読む奇癖が私にはあるのでまだほとんど読んでいないのにいきなりヒットであった。
いつもマストドンで参考にしていて、「地平」を購読するきっかけになった三宅さん、その記事は、「米国中心の『リベラルな国際秩序』」の広汎な見取り図。20世紀から今に至る現代史の事実の数々が示すその欺瞞がついにここにきて破綻、ということで、世界の多くの人が感じていることを歴史的な文脈にしっかり位置づけてくれる。理論武装ならぬ事実武装するうえで頼りになる教科書である。