大阪赤十字病院 川瀨佐知子 看護師
「(同僚の医師が)運ばれてきた患者さんを見た時に自分のお子さんということに気づいたようで。1人はすでに亡くなられていて、もう1人は重傷で。それでも働き続けなければならない状況。どんどんその後も患者さんは来るので」
川瀨看護師自身は先月13日に南部ラファに退避。その後もクッズ病院に残るスタッフとは連絡を取り続けましたが、現地では燃料と電力不足のため、懐中電灯の光を頼りに治療にあたっていました。当初は「大丈夫だ」と話していたスタッフも、助ける術のない状態で搬送される患者が大勢いたため、徐々に疲れが見えたとしています。
病院の患者とスタッフらは今月14日、南部への退避を行いましたが、燃料がないため車を使えず、患者を抱えて十数キロ歩くこともあったということです。川瀨看護師は現地の声を伝えることが自分にできることだとしたうえで「私たちはこの歴史的な悲劇の傍観者であってはならない」と訴えました。