埼玉県八潮市の県道交差点で1月末、突然できた穴にトラックが転落した。当初、70代の男性運転手は消防隊員と話ができており、救出にはそれほど時間がかからないだろうとの見方もあった。
しかし穴は徐々に拡大。下水道管からあふれた大量の汚水が救助を阻み、作業は長期化した。不明だった男性の遺体が見つかったのは、3カ月以上たった5月2日。男性の家族は「孫やひ孫に沢山の愛情を注ぎ、成長を楽しみにしていた。信じることも、受け止めることもできない」と悲痛な思いを抱える。
下水道管の老朽化が原因とされる陥没は各地で年に2千件超起きている。対策はあるのか。この3カ月を記者の取材を基に振り返る。
巨大化する穴、あふれる下水…記者が見た救出活動の3カ月 埼玉・八潮市の陥没事故、年2千件超の下水道老朽化に対策は? | 47NEWS https://nordot.app/1295988306089706111