不信任案出したら解散するぞーの脅しに屈したとか屈しないとかそういうのは脇に置いとくとして、正直、べつに内閣不信任案なんか必ずしも出さなくてもいいのでは。。。その「野党は内閣不信任案を最後に出さなきゃならない」みたいなのこそ旧時代の因習に思えてならないのだけど。
立憲民主党は、不信任決議案出すのだな。教条的に過ぎると思うからぼくは反対だけど、まぁやるならやれば。解散を打たれてぼろ負けするといいよ。一方で、政府が解散権を濫用するのは憲政の邪道だと思うけど、もはや民主主義に興味がない自民党政府および日本国民には何の意味もない議論ではある。
「不信任決議案が出されたからって解散の大義にはならない、筋が通らない」と、言わんとすることはわかるけれど、残念ながら、日本政府と自民党においては、「筋が通らない、許されない」ということは歯止めにならない。筋が通らないことでも、倫理上許されないことでもやってのけて通す。それは安倍以来行われてきた数々の事案が証明しています。
たとえば「議会での虚偽答弁は許されない、議員辞職すべき」という原則があるとしましょう。それはとてもわかりますし、ぼくもそう思いますが、日本の議会ではそんな原則は通じないということも、実例をいくつも挙げることができます。
結局のところ、規範は規範だから機能する、道理に背くことは許されない、なんてことは無条件ではありえない話で、「規範破りは絶対に許さない」「道理に背くことは相成らぬ」という、主権者の強い意思が存在してはじめて、規範は規範として機能するんじゃないかと思うんです。今回の不信任決議案出されたら解散、という問題についても言えることでしょう。