"周司 「同性愛者は気持ち悪い」と言うのは駄目という認識は広まった一方、「女装した男が女性用トイレに入るかも」といった、トランスジェンダーを連想させる不安のあおり方はまだ許されると思っている人もいる。今回の本は当事者でなくても書ける内容にとどまっている。それでも「正しい知識を」という需要が高まっているので、増刷されたのだと思う。
—性別移行には地道な過程が必要とされる。著書では、オセロの駒を1つずつひっくり返すことに例えていた。
高井 性別移行は、自分の居場所ごとに性別を変える、個別的でゆっくりとしたプロセスだと思う。生まれた時に割り当てられた性別をアイデンティティーに従い、オセロの駒のように1枚ずつ裏返す。職場や実家でカミングアウトするのは難しいが、身分証明や戸籍の性別を変えられると、オセロで角を取ったように、移行後の性別で生活が安定する可能性が増す。"
トランスジェンダーの「入門書」が売れている デマが広がる中、著者2人が込めた思いとは:東京新聞 TOKYO Web - https://www.tokyo-np.co.jp/article/269317