イスラエルの歴史学者イラン・パッペの2018年のインタビュー聴いた。
https://youtu.be/ipT1dHU1ya4?si=EILLw_pNEYpRedCM
1948年当時にイスラエル軍がいかにしてパレスチナ人を追い出したか、ベングリオンらの秘密会合の資料などを丹念に集め、「あれは民族浄化だった」という結論に至った、と。
イスラエル政府の公式見解は「勝手に出て行って帰って来なかったのだ」という事になっているが、実際はそうではなかった、と。
イスラエルは、米加豪同様に、経済的窮乏、宗教的民族的迫害などで母国にいられなくなった欧州人による Settler Colonialism 入植者植民であり、metropole 宗主国主体の植民地とは違う、と。
入植者植民の特徴は、先住民が全く存在しない事が望ましいので、物理的もしくは文化的な民族浄化を必ず伴ってしまう。
カナダなどでは、細菌が多く殺してしまったので直接的手をかける殺人こそそれほどなかったかもしれないが、子供だけ同化させようと寄宿学校に入れて強制同化を図るのも民族浄化の一つだ、と。
「イスラエルに関する十の神話」という2018年の著作も邦訳が出ています。
イスラエル国家について、ユダヤ人の民主主義国家と定義するのはoximoron 矛盾語法だ、と。普遍的な価値である民主主義を標榜するなら、ユダヤ人と非ユダヤ人の平等な権利を保証しなければならないし、ユダヤ人国家と名乗るならレイシスト国家として存在する事になるし、どちらかの選択肢しかない、どちらも良いところどりをしようとするから無理が出るのだ、と。