共産党の主張には大体理解や賛同できるんだけど、「政党助成金は支持しない政党への献金の強制であり思想信条の自由を侵害する憲法違反の制度」というのは賛同できない。
政党助成法の目的は、政党を議会制民主主義における重要な機能、公器であると見做して国がその政治活動の健全な発達を促進するものであり、わたしはその理念には概ね賛同している。
(大政党に有利だとか、交付金目当ての離合集散が促進されるとかいった問題はあるが)
そもそも、「国民一人当たり250円」と言うが、これは目的税として直接徴収されているわけではなく、交付金の総額を定める基準にすぎない。
これを「思想信条の自由の侵害」としてしまうと、あらゆる公金支出について同じ批判が可能になってしまう。
ネトウヨが『朝鮮学校に自分の税金を原資とした補助金を出すのは思想信条の自由の侵害だ』とか言い出したらどうすんだ。
政治資金の透明性を確保するために出来ることはまだまだ沢山あるし企業団体献金も強く規制してほしいが、「政党助成金は違憲だから廃止せよ」という主張はいかがなものか、と現時点では考えています。