「みんな生きづらいんだ」
「オレもガマンしてるんだ」
この本質は、人よりも社会全体を優先させる日本社会のありかたからきています。
そして、この社会構造のなかで、束縛されるかたちで分業化や階級化がされていて、
さらに、切り棄てられる人々を出しているのです。
誰も得しないんです。みんな損しているからガマンしろというのが日本の理屈です。
しかし、国や社会は人々で構成される団体で、構成員らと団体は同値です。
そしてリアルに、ナマの現実に即していえば、国や社会というのは概念、観念であって、実存ではありません。先に現実に存在しているのは人です。
観念を独り歩きさせてはいけません。あの戦時中の国粋主義の雰囲気のように、それは観念を崇拝するカルト宗教です。