悪用されているとみられるのが海外のアプリだ。
情報セキュリティーに詳しい神戸大の森井昌克名誉教授(情報通信工学)によると、欧米ではコロナ禍以降、テレワーク中に自宅の電話番号を知られたくない人向けに、着信画面に任意の番号を表示させるアプリの利用が広がった。
それに伴い、米国では警察署や連邦捜査局(FBI)の番号を表示させる詐欺電話が相次いだ。23年4月には、在ニューヨーク日本総領事館も在留邦人に注意を呼びかけた。
アプリは日本からでも利用できる。海外の通信会社の回線を使うため、番号非通知の着信拒否など国内の対策が効かない場合があるという。警視庁幹部は、「警察や官公庁の番号でも、不審と思ったら電話を切って警察に相談するなど冷静に対応してほしい」と話す。
特殊詐欺が警察の電話番号から…足立区の30代女性が1900万円の被害 : 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250107-OYT1T50087/
オレオレ詐欺は親族をかたる手口から変化し、警察や総務省などの官公庁をかたる手口が増えている。官公庁をかたり指示に従わせる、いわば“権威型”の手口によって、被害者は高齢層のみならず若年層にも拡大しているのだ。
最新のオレオレ詐欺はさらに巧妙で、電話番号の一部が、警察や官公庁の実在する番号と一致しているケースもあるから悪質だ。
ここでも国際電話を悪用し、日本の警察署で使われる末尾が「0110」の番号になっていたり、国番号以外の部分が官公庁の実在する番号と一致するように偽装されたりしているのである。
強盗に狙われている「危険な"迷惑電話"」10の特徴 最新の"迷惑電話"は「ただの詐欺」で終わらない | 災害・事件・裁判 | 東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/848495?display=b