府中市美術館で吉田遠志展鑑賞。初期から晩年までの作品を一通り網羅している。初期は父、吉田博から影響から写実的な作品がおおいが、抽象表現に否定的な父の死後、呪縛から解き放たれるように抽象表現に接近するも晩年には写実に回帰してアフリカでの体験を元にした木版画を多数制作している。
わたしとしては中期の抽象表現が好みだったが、世界最大の多色刷り木版画には度肝を抜かれた。よくよくみると継ぎ目が見えるので、複数の版を作成しているのだと思うけど、一瞬「こんなのどうやって作ったの?」と思わされた。
常設展は夏休みに入った子どもたちむけの展示になってて(というか吉田遠志からして)絵画鑑賞はどういうところを観るべきかやさしく解説している。子どももむけのだけど「美術館どう鑑賞するかわからん」という大人がいっても、われわれ美術館大好キッズ(キッズではない)がどういうところを観てるのかを知れてよいのではないかと思います。
しかし、定量以上のアート鑑賞はあなたの健康を損なう恐れがあります。夏休みもアート致死量浴びるぞ!!!