「人々がマスクを外せば経済が回復する」と考えている人が政財界には多いのかもしれないが…
互いにマスクをしているという安心感があるからこそ「できていた」ことは多い。同時にそれらはマスクを外す人が増えれば「できなくなる」もしくは「大きな不安を抱きながら行わなければならなくなる」ことでもある。
もちろんマスクを互いに着用していても感染することはあるが、その確率はずいぶん下げることができるわけで、ある程度近距離での会話や通勤電車の利用もその安心感があるから「できていた」ことだ。(もちろん換気等も重要だが、ここではひとまず措いておく。)
PCR検査体制も適切な時期での医療提供体制も結局整えないまま、今、実効性のあるマスクまで積極的に外させようとしている。(もちろんそれによって感染が拡大すること自体が一番心配なのは言うまでもないが)マスクを外す人が増えることで「互いにマスクをしているのだから」という安心感まで同時に奪われ、行動や気持ちがいっそう萎縮してしまう人は少なくないのではないかと思っている。それは彼らが重視する「経済」にも良くない状況をもたらすのではと思うのだが、どうなのだろう。