「青い鳥」(メーテルリンク)あらすじ
貧しい家に生まれたチルチルとミチルの兄妹は、いつも近所のお金持ちの家のことをうらやましく思っていました。
ある日、そんな2人の前に魔法使いのおばあさんがやってきていいました。
「私の娘が病気で、幸せの青い鳥を欲しがっているのだが、知らないかい?」と聞きます。
チルチルとミチルの兄妹は、青い鳥を探す旅を始めます。
最初に行ったのは、「思い出の国」でした。
そこには亡くなった二人のおじいさんやおばあさんがいて、二人にあったことをとても喜んでくれました。
そして、思い出の国にいた「青い鳥」をくれました。
しかし、思い出の国を出ると、青かった鳥はかごの中で黒くなって死んでしまっていたのでした。
この鳥は本当の青い鳥ではなかったのです。
次に行ったのは、夜の精がいるお城でした。
二人はぼうしのダイヤを使い、中に入っていきました。
そこは「夢の国」でした。
そこにはたくさんの花が咲き、青い鳥がたくさんいました。
二人はたくさんの青い鳥を捕まえましたが、やはり外に出たとたんすべて死んでしまいました。
次に二人は、ぜいたくな御殿やこれから生まれてくるあかちゃんが暮らす「未来の国」に行きました。
しかし、どこに行っても、同じように青い鳥はいるのに、鳥かご一杯に連れて帰ろうとするとみんな死んでしまうのでした。
二人はがっかりしてどうして良いのかわからなくなってしまいました。
それをみた光の精が言いました。
「一生懸命探したのです。いつかきっと見つかりますから、元気をだしてください」チルチルとミチルはもう、青い鳥を連れて帰ることはできないのではないかと不安になっていました。
疲れ切った二人に、懐かしい声が聞こえてきました。
「おきなさい。今日はとても良いお天気よ」お母さんの声でした。
ふと見ると、二人の家の鳥かごに「青い羽の鳥」がいるではありませんか。
「ずいぶん遠くまで探しに行ったけれど、そうか、僕たちが飼っていたハトが青い鳥だったんだね。
この鳥をおばあさんにあげよう。二人はにっこりと笑いあいました。
しあわせとは、案外自分の近くにあるものかもしれないということを、魔法使いのおばあさんはおしえてくれたのかもしれません。
(Hyoの感想)
偽物の青い鳥がみんな最後は、黒くなって死んでしまうところがすごいと思いました。