動物園や保護センターなどの飼育下で生まれた赤ちゃんを、生後数日のうちに、野生の巣穴で生まれた赤ちゃん
たちに混ぜて、群れの中で一緒に育ててもらうプログラムの話
主に、野生のハイイロオオカミが一度絶滅しかけたせいで、今野生に生きている狼はみんな最初の7頭の狼から始まった、遺伝子的に近い存在であることが理由だそうです
飼育下で育った大人と子どもの狼でできた群れごと野生に放すほうが生存率がよいのでは?という意見もあるけど、
単純に野生で生きる数を増やすフェーズは過ぎて、遺伝子的な多様性を広げるために行われているからだそうです
巣穴に混ぜて育ててもらったほうが良い理由は、大人を放すと野生の狩りの仕方が身に付いてないこと、周りの群れとの縄張り争いになることや、人間に慣れていて人里に近づいてしまうので人間に敵視されやすいことなど…
ちなみに群れの大人は、赤ちゃんが増えても害することなく一緒に育てます
人の匂いがつかないように慎重に準備して、巣穴の兄弟姉妹とみんな同じ匂いになるように互いの体をすり付けて匂いを混ぜるのも重要らしい
個体数を増やすより遺伝子的な多様性のため、というのはハイイロオオカミの話です
アカオオカミは野生に17頭しかいないので、まだ単純に数が増えてほしいという段階です
(今年、野生下で8頭の赤ちゃんが生まれたというニュースあり健やかに育ってほしい…)
ハイイロオオカミも200を越えて300を越えないくらいで推移していて、毎年人間によって多くの命を奪われているので、絶滅の危機は常にありますが…
一番最悪なのはハンティング、残酷で絶対に許せない(先日もワイオミング州で人間が起こした悲劇的な事件があり、オオカミに心を寄せている人たちを激怒させました、正直私も憎くてたまらん)
道を横断しようとして車に轢かれて亡くなるオオカミも多いです…
いろんな場所に散らばって群れを作って暮らしている2~300、自然環境ではめったなことでは絶滅せず増えていくはずだけど、人間の手にかかれば一瞬だからな、何とかして人間を止めないといけない
本来、日本人ほどそのことをよく知っているはず。オオカミを保護リストに戻してほしいという署名を送るとき、ニホンオオカミを絶滅させてしまった日本の最悪の失敗を繰り返さないでくれと書いて送っています、どの口が、と思わなくもないけどせめて他山の石にしてほしくて
ワイオミング州の事件は完全に、間違った『強さ』、有害な『強さ』という価値観に影響された行動だと思う
見せつけ、有害な強さの誇示が入っている
家父長制は人だけでなくオオカミにも害をなす、やっぱり完全に滅さないといけない