“フランスではマクロン政権が富裕層に対する資産税を廃止したが、ピケティはこの廃止された資産税を改良して復活させるべきだと主張する。とりわけ税務当局が国内外の銀行から富裕層の金融資産のポートフォリオを自動的に把握できる仕組みを作れれば、資産税で「毎年100億ユーロを超す税収を得られる」という。”
“ピケティは私有財産制の支持者だ。だからこそ、富裕層の資産に課税して得た税収を使って、貧しい人たちも私有財産を持てるようにしたいと考えているわけだ。私有財産を神聖不可侵だと信じ込んで格差を放置するのではなく、私有財産制や市場原理を上手に制御しながら経済を運営したほうが平等かつ公正な社会を作るのに役立つという思想なのだ。”