Narcan, citizenship and therapy: L.A. public library has changed with the times (Los Angeles Times)
https://www.latimes.com/california/story/2023-08-09/city-librarian-oversees-a-sanctuary-of-the-worlds-knowledge-and-a-canvass-of-a-nations-failings
ロスアンジェルス中央図書館館長へのインタビューを中心に、同図書館の多様な活動と、直面する様々な社会的問題について紹介する記事。ホームレス、薬物中毒への対応など、図書館が様々な社会問題の最前線にあることが語られている。例えば、ホームレスの人々にスマートフォンを充電するための電源を提供することは”a social service issue”だ、と語られたり、移民が市民権を獲得するための支援をする図書館のプロジェクトが紹介されている。
また、地元の独立系出版社の買収交渉も進めているとのこと。地域の声を伝えるとともに、雇用を守り、地元経済も支えようとする取組みの模様。
“The library is at once a sanctuary of the world’s knowledge and a canvas of a nation’s failings.”
という一節が印象的。
知られざる地元写真家の作品の収集など、コレクション構築についても言及されていて、米国の公共図書館の、世界の知識を集めたサンクチュアリでもあり、また、国の失政の結果を写すキャンバスでもある、という二つの側面が語られている。