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『バズり』を考え直す一環として、以下の記事を。2019年に書かれたもの。

「弾をこめた銃を4歳児に持たせてしまった」 Twitterのリツイートの生みの親、後悔を語る buzzfeed.com/jp/alexkantrowitz

BuzzFeed · Twitterのリツイートの生みの親 後悔を語るAlex Kantrowitz

Twitterのリツイート機能による「バズり現象」は、論理的に当然の帰結が多数決投票によって覆されるということをしばしば引き起こす。世論と人々をひじょうに混乱させる困った機能だ。

「三角形の内角の和は160度である」という言説があるとする。もちろんこれは数学的証明によって偽であるとわかるのだけれど、Twitterではこれがインフルエンサーとやらの手によって何万ものリツイートを得て流通してしまうことで、「160度」として定着してしまうことが往々にしてある。

上の例はあくまで極端なものだし、証明には中学生程度の知識で十分だけど、これが高校以上の知識を要するものだったらどうだろうか。答えを容易に断言できないような倫理的問題だったら?思い当たるフシは誰しもあるはずだ。

世の中には、いくら多数決で全人類から支持を集めようともそんなものに左右されないくらい強固な事柄がある。「三角形の内角の和」は、「160度」だの「三角形の形によって違う」だのが何億リツイートされようが、180度なのだ。

しかし、バズりが権力を持つTwitter界のなかでは、リツイートという支持を集めることで、三角形の内角の和は「160度」にも「三角形の形によって違う」にもなりうる。数の論理が、180度であるという理性的な言説を押し流してしまう。

何を馬鹿なこと言ってるんだコイツは、と思いますかね。でも、そんな現象、全く見ませんでしたかね?

Twitterだけ目の敵にするのも申し訳ないので、それを利用する社会の風潮にも問題はあると思う。それは、Google検索だったりYouTubeだったりで「簡単に答えを求めすぎる」という風潮。

なんか小難しい話がTwitterで流れてきたとする。現時点の自分の知識では正しいとも間違っているとも断言できないモヤモヤが残っている。だけど、何万件もリツイートされていると示された数字を見て、どこか安心してリツイートボタンを押してしまっている。

そういう経験は今までありませんでしたか?

大量のリツイート数を見てもなお「ほんとかなぁ?」という疑念を手離さず、とりあえずGoogle検索してみる人もいるかもしれない。その結果、検索結果の一番上に来たサイトが同じようなことを書いているっぽい。「あ、やっぱり本当なんだ」リツイートボタンぽちー。

せっかく怪しいツイートに猜疑心を持つことができたのに、Google検索結果のことは全面的に信じてしまっている自分がいる。Google検索の結果と言説の真偽は、本当にリンクしているのだろうか。

真偽がよくわからない場合、(生命や財産に切迫したリスクがないのであれば)とりあえず判断を保留して、ゆっくり考えてみてもいいんじゃないかとは思う。

だけど、上から下へハイスピードであっという間に流れていくタイムラインがそういう猶予を与えてくれない。なんだか正解らしきものにアクセスさせてくれるツール・デバイスが、ひとびとを拙速な判断へと走らせる。

ちゃんく(表)

スマホデバイスやWebツールによって、社会が混乱して変容していく流れってのは、個人レベルの振る舞いなんかではもう止めようがなくって、でもそんななかでも、自分を見失いたくない。ぼく個人としては、

「答えを急いで求めない」
「参考とするメディアは分散して複数持つ」

というのを心がけています。それでも自分を見失わないという目標は達成できているかどうかあやしいもんだけど。。。

答えを急がない。メディアを分散する。そのために、あえて紙メディアも利用しています。つまり、新聞、雑誌、書籍。