お金のある人ほど消費税を払う額が多いというのは確かにそうで、一年間に使えるお金が200万円あってそのうちの9割を使う人は180万円使って18万円の消費税を払う。
一方で一年間に使えるお金が2000万円ある人は、そのうちの5割だけを使うのでも1000万円使って100万円の消費税を払う。

「抜け目なく最大限に節税している」(これはもちろん皮肉で言っている)人の場合、一番払っている税金は消費税、なんてこともあるかもしれない。

とはいえ消費税が最善の税金で税は消費税だけでいいということにはならないので、複数の種類の税金をできるだけそれぞれの欠点を相殺できるように組み合わせ、経済活動のどこか一側面だけに税負担が偏らないように全体最適を目指す必要がある。その全体最適を目指す調整に終わりはないし、絶対的な正解不正解もない。

※実際に消費税を政府に納めているのは客ではなく店の方だが、店が客に提示する価格表示やレシートには、請求金額がいくらでそのうち消費税はいくら、あるいは税込でいくらと書かれていることが多いので、実質的には客は消費税を払っていると言っても間違いではない。